腕の痛みやしびれで困っている方へ


腕が痛くて動かしにくい、日常生活の中でしびれが気になって悩んでいるという方も多いと思います。

 

バークレー整形外科スポーツクリニックでは、医師による診察、薬の服用に関する的確なアドバイスや理学療法士による個別に合わせたリハビリテーションで腕の痛みやしびれの症状改善に繋げます。

 

このページでは、腕の痛みやしびれが現れる代表的な病気の症状、原因、病態、治療方法などを紹介していきます。

 

「腕が痛い」「しびれが気になる」など思い当たる方は、当院へお越しください。

 

症状やケガからの回復、再発予防に取り組み、より笑顔で健康な生活のお手伝いをいたします。

 

※正式な原因や治療方法を判断するには医師による診察が必要になります。
あくまで目安としてお読みください。

 

○胸郭出口症候群

○頸椎ヘルニア

○頚肩腕症候群

 

 


胸郭出口症候群

きょうかくでぐちしょうこうぐん

 

【症状】

腕を挙げると腕から手にかけて痺れや脱力感が生じます。また、肩や腕、肩甲骨周囲の痛みが生じます。腕を降ろすと症状が軽くなることが特徴です。

神経や血管の圧迫の程度により、握力が弱くなったり、細かい指の動きが難しくなることがあります。血行の影響で腕が青紫色になり、痛みが生じることがあります。

 

【原因・病態】

首の付け根のところで、神経や血管が圧迫されたり、引っ張られたりすることで症状が出現します。

主に3つの原因が考えられています。

 

1.いかり肩

いかり肩は斜角筋という首の筋肉が緊張していることが多く、斜角筋が緊張すると神経・血管の通り道が狭くなり症状が出現します。

 

2.なで肩①

なで肩により肋骨と鎖骨の間の神経・血管の通り道が狭くなり、神経や血管を圧迫することで症状が出現します。

 

3.なで肩②

なで肩の姿勢が定着すると小胸筋という胸の筋肉が緊張し、神経・血管の通り道が狭くなります。腕をあげることにより神経や血管を圧迫し症状が出現します。

 

【治療・対処】

保存療法(リハビリテーション・お薬・注射など)が中心となります。

リハビリテーションで原因となっている筋肉、姿勢を分析し、その改善を図ります。痛みや痺れが強く出ないような生活動作の指導も併用し症状の改善を図ります。

 

 

 


頸椎ヘルニア

けいついへるにあ

 

【症状】

首のヘルニアが脊髄・神経根のどちらかを圧迫するかで症状が異なります

 

・神経根の圧迫:片側の首~肩・腕・手にかけての痛み・しびれや力が入りにくいなどの症状が出現します。

 

・脊髄の圧迫:両方の手足がしびれたり、手指の細かい動きが緩慢となることで服のボタンかけや箸の使いづらさなどの症状がみられます。症状が進行すると歩行や排尿・排便にも影響を及ぼします。

 

【原因・病態】

首には7つの骨があり、骨と骨との間にあるクッションの役割をしているのが椎間板(ついかんばん)です。不良姿勢での仕事やスポーツなどで首に負担がかかり、椎間板が本来あるべき位置から脱出して神経を圧迫することで発症します。

 

【治療・対処】

保存療法(リハビリテーション・お薬・装具療法など)と手術療法があります。

まずは保存療法での改善を図ります。

 

・痛みが強い時期には、頸椎装具を使用し首を安静に保ってもらいます。

 

・痛みを軽減させる内服薬の服用や注射で痛みをやわらげます。

 

・リハビリテーションで不良姿勢や柔軟性を改善することは首の負担を軽減します

 

・リハビリテーションで超音波療法や電気治療などを併用します。

 

上肢・下肢の筋力低下が持続する場合、歩行障害・排尿障害がみられる場合は手術療法を選択することもあります。十分な手術実績のある医療機関をご紹介いたします。

 

 

 


頚肩腕症候群

けいけいわんしょうこうぐん

 

【症状】

首、肩、腕、手指にかけて、痛みやしびれ、だるさ、脱力感、冷たさなど何らかの異常をきたす病態の総称です。

 

【原因・病態】

主な原因は首や肩、腕などの筋肉の緊張と考えられています。長時間同じ姿勢を取り続けるパソコンなどの事務作業や、保育や調理など手や腕を酷使する職業の方に多い傾向があります。

 

【治療・対処】

原因と考えられる首や腕などの軽い運動やストレッチを行い筋肉の緊張を改善することで症状の軽減を図ります。また、負担となる動きを回避する体の使い方や生活の中での工夫点を指導し、患部への負担軽減を図ります。