手首の痛みで困っている方へ


手は生活の中で日常的に使う部位なので、手首の痛み、手の指の痛みにより、日常生活に支障が出てしまいます。

 

バークレー整形外科スポーツクリニックでは、医師による診察、薬の服用に関する的確なアドバイスや理学療法士による個別に合わせたリハビリテーションで手首、手の指の症状改善に繋げます。

 

このページでは、手首、手の指に痛みが現れる代表的な病気の症状、原因、病態、治療方法などを紹介していきます。

 

「手首が痛い」「日常生活に支障がある」など気になる方は、当院へお越しください。

 

症状やケガからの回復、再発予防に取り組み、より笑顔で健康な生活のお手伝いをいたします。

 

※正式な原因や治療方法を判断するには医師による診察が必要になります。
あくまで目安としてお読みください。

 

 


○橈骨遠位端骨折

○手根管症候群

○ばね指

○腱鞘炎

 

 


橈骨遠位端骨折

とうこつえんいたんこっせつ

 
 

【症状】

手首に強い痛みが起こります。短時間のうちに腫れてきて、手に力が入らなくなります。また、折れた骨や腫れによって神経が圧迫され指がしびれることもあります。

 
 

【原因・病態】

転んで手をついた際に起こることが多い骨折です。骨粗しょう症で骨が脆くなっている女性や高齢者に多発します。小児でも高いところから転落して手をついたときや交通事故などで強い外力が加わると起きます。

高齢者に多い4大骨折のうちの1つです。

 
 

【治療・対処】

折れた骨がずれていない場合は、ギプスやギプスシーネで固定(約4〜6週間)します。骨のずれを伴うものや整復できないものは手術が必要になります。

固定期間中はリハビリを行い、指や肘など手首以外の関節が硬くなることを予防します。また、症状に合わせた筋力運動を行い、固定による筋肉の衰えを最小限に抑えます。

 
 
 
 


手根管症候群

しゅこんかんしょうこうぐん

 
 

【症状】

手の指にしびれや痛みが起こります。

初期は明け方や起床時に人差し指、中指にしびれや痛みが出ます。

症状が強くなると痺れが親指から薬指の内側まで広がり、親指の付け根が痩せてOKサインができなくなります。指の細かい作業が難しくなります

 
 

【原因・病態】

手のひらの付け根には手根管というトンネルがあり、その中には正中神経が通っています。

トンネルが何らかの理由で狭くなると正中神経が圧迫されることによりしびれや痛みが生じます。

妊娠・出産期や更年期の女性が多く生じるのが特徴ですが、手を酷使する労働者にも多く発症します。

 
 

【治療・対処】

初期の症状では一時的に手を振ったり、指の曲げ伸ばしをすると楽になることがあります。

装具を用いて固定したり、ビタミン剤や消炎鎮痛剤を服用して手の過度な使用を避けるようにします。炎症を抑える注射などを行います。

リハビリにて、仕事や家事中などの手首の負担軽減の工夫や運動指導、関節が硬くなることや筋力低下を予防します。

症状が改善されない場合には、圧迫を取り除くための手術が検討されます。

 
 
 
 


ばね指

ばねゆび

 
 

【症状】

指の関節が腫れたり、熱感が生じます。指を伸ばそうとした時に、ばね現象(曲がった状態から伸ばそうとすると急にバネのように伸びる現象)と痛みが生じます。

痛みは朝方にかけて強くなり、指を動かすことで軽減する場合もあります。症状が進行するとさらに悪化すると指が動かない状態になります。

 
 

【原因・病態】

パソコンのキーボードやマウスの操作、ゴルフ、テニスなど手や指を酷使するスポーツに取り組む人に多くみられます。

指を曲げる筋肉の腱と腱を支える腱鞘の間で炎症が起こることで発症します。

また、女性は妊娠や閉経などのライフステージによってホルモンバランスが大きく変化します。加齢とともに女性ホルモンの分泌が低下すると、腱や腱鞘自体がもろくなるため、ばね指を発症する可能性が高まります。

 
 

【治療・対処】

保存的療法としては、局所の安静、固定や投薬、腱鞘内へのステロイド注射などがあります。
改善しないときや再発を繰り返す場合は、腱鞘の鞘を開く手術(腱鞘切開)を行います。リハビリテーションでは、手や指の負担軽減のためにストレッチや生活指導を行います。

 

 
 
 


腱鞘炎(ドゥゲルバン病)

 

けんしょうえん

 
 

【症状】

バネ指同様に、指の関節が腫れたり熱を持つことで、指の曲げ伸ばしで痛み生じます。親指側に生じる腱鞘炎をドゥゲルバン病といいます。

 
 

【原因・病態】

仕事や家事、スポーツ動作などによる手の酷使によって手首の背にある腱鞘の間に摩擦が生じ、炎症が起きることによって発症します。

 
 

【治療・対処】

誘因となった作業や運動、スマートフォンの使用などをできるだけ控え、患部を安静に保ちます。必要に合わせて手首や指を固定するための装具やサポーターを提案します。

リハビリテーションでは手首の負担を減らすため動作指導や、負担のかかりやすい部位のストレッチ等のセルフケア指導を行います。

再発を繰り返したり、症状が改善しない場合は、腱鞘の鞘を開く手術を検討することもあります。