腰の痛みで困っている方へ


腰の痛みにより寝返りがつらい、歩くことが困難など悩まれている方も多いと思います。

 

バークレー整形外科スポーツクリニックでは、医師による診察、薬の服用に関する的確なアドバイスや理学療法士による個別に合わせたリハビリテーションで症状改善に繋げます。

 

このページでは、腰に痛みが現れる代表的な病気の症状、原因、病態、治療方法などを紹介していきます。

 

「慢性的に腰が痛い」「腰が痛くて日常生活に支障が出ている」などお困りの方は、当院へお越しください。

 

症状やケガからの回復、再発予防に取り組み、より笑顔で健康な生活のお手伝いをいたします。

 

※正式な原因や治療方法を判断するには医師による診察が必要になります。
あくまで目安としてお読みください。

 

 


○腰椎椎間板ヘルニア

○腰部脊柱管狭窄症

○腰椎すべり症

○腰椎分離症

○ぎっくり腰

 
 
 


腰椎椎間板ヘルニア

ようついついかんばんへるにあ

 

【症状】

 腰やお尻の痛み、太ももから膝、足にかけての痛みやしびれが起こります。足に力が入りにくくなる麻痺の症状が起こることもあります。

また稀ですが、膀胱直腸障害(尿意を感じない、頑固な便秘など)を生じる場合もあります。

 

【原因・病態】

背骨と背骨の間に椎間板があり、クッションの役割をしています。 椎間板の中には水分をたくさん含んだゼリー状の組織があります。椎間板の表面が損傷して中のゼリー状組織が後方に飛び出してしまう状態を椎間板ヘルニアと呼びます。

椎間板の後方には神経の通り道があり、飛び出したヘルニアが神経を圧迫したり、飛び出した時に起こる炎症により、神経を刺激して痛みやしびれなどの症状が出現します。

前かがみや中腰の姿勢を長時間続けたり、重たいものを急に持ち上げたりしたときなどに発症する可能性が高くなります。

 

【治療・対処】

痛みが強い時期は、「安静」「コルセット」「内服薬」「ブロック注射」などを組み合わせて治療を行います。

 

鎮痛薬を服用するなどして、可能な限り普段通りの生活を続けることが重要となります。過度な安静期間は治癒を遅らせてしまいます。
 

痛みの軽減に合わせてリハビリテーションを行います。腰に負担が集中し過ぎないように柔軟ストレッチ、筋力トレーニング、姿勢の改善、生活上の工夫点などに取り組みます。

 

上記した膀胱直腸障害が起きた場合は手術を選択することもあります。その際は実績のある医療機関をご紹介いたします。

 
 

よくある質問

 

Q 腰を痛めたら安静にしていた方が良いですか?

 

A 腰に負担が来るような動きはせずに普段通りの活動を続けることが推奨されています。腰部の安静を保ちながら可能な限り普段の生活を続けることが望ましいです。

 
 
 


腰部脊柱管狭窄症

ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう

 

【症状】

歩行中や立ちっぱなしの際にお尻から足先にかけての痛みやしびれが起こります。歩いていると症状が強くなり、座って休む(前かがみの姿勢で休む)と症状がやわらぐことが特徴です。間欠性跛行(かんけつせいはこう)といいます。

 

【原因・病態】

背骨の中を通る脊髄(神経)の通り道を脊柱管といいます。この脊柱管が狭くなることを“狭窄症”といい、腰の背骨で狭窄症が起こることを「腰部脊柱管狭窄症」といいます。

脊柱管は骨、じん帯、椎間板などで構成され、それらの加齢変化によって狭くなるほか、背骨のずれ(腰椎すべり症)でも狭窄症となります。

 

【治療・対処】

保存療法(手術以外の方法)と手術療法があります。保存療法で狭窄部が拡大するわけではありません。

 

保存療法はお薬、注射、リハビリテーションを組み合わせて行います。

 

リハビリテーションでは、症状の悪化予防を目的に狭窄部の圧迫ストレスの少ない姿勢や歩き方の獲得が目的となります。そのために腰の周囲の関節である股関節(足の付け根)や背中、肩甲骨周りの柔軟性の改善、腰周りを中心に筋力の回復を症状に合わせて行います。

 

排泄障害(尿もれや尿の排出困難、排便の問題)が起きている場合、急激な筋力低下を認める場合は、早めの手術を検討する必要があります。

 
 
 


腰椎すべり症

ようついすべりしょう

 

【症状】

腰の痛みと下肢(お尻から足先にかけて)の痛みが生じます。また、その部位にしびれが生じる場合もあります。

腰椎のすべりが大きくなると、神経の通り道である脊柱管が狭窄し、腰部脊柱管狭窄症となります。

 

【原因・病態】

腰には5つの背骨がバランス良く連なっています。一部の背骨がずれてバランスが悪くなることで症状をきたします。

 

腰椎すべり症は大きく分けて、分離すべり症、変性すべり症があります。

 

分離すべり症は、腰椎分離症が発症(多くは10歳代)したあとに、それが原因となって、徐々に背骨のバランスが悪くなり、「分離すべり症」に進行していきます。

 

変性すべり症は、多くは椎間板やじん帯、関節など腰の背骨を構成している組織の加齢に伴う変性によって背骨のバランスが悪くなることで起こります。その特徴から分離すべり症に比べると高齢で発症します。

 

【治療・対処】

リハビリテーション、痛み止めなどのお薬、注射療法などの保存療法を行います。保存療法を行っていても、日常生活に大きな支障が出ている、症状が急激に悪化するようなことがあると手術療法が検討されます。

リハビリテーションでは、腰の負担軽減を目的にストレッチ、柔軟性の改善、筋力の改善などを個々人の症状に合わせて行います。

 

 

 


腰椎分離症

ようついぶんりしょう

 

【症状】

初期の症状は、腰を反らしたときなどに狭い範囲に痛みを感じます。スポーツ中やスポーツ直後に腰の痛みを自覚します。

症状が進行すると、腰の痛みに加えてお尻から太ももにかけての痛みが生じることがあります。

 

【原因・病態】

成長期では、骨の構造がまだ十分ではないため、スポーツを行っている小学生〜高校生に多く発症します。スポーツ動作などでジャンプや腰を捻る動きなど特定の動きを繰り返し行うことで発症します。

 

痛みまま放置していると骨が完全に折れてしまい、分離が完成してしまいます。分離した部分はグラグラな状態となり、治りにくくなります。

 

さらに進行すると、分離した骨がすべって(動いて)分離すべり症となります。

 

【治療・対処】

身体に合わせたコルセットを作成し、3ヶ月〜6ヶ月間使用します。そのことで腰の骨の負担を減らし、骨癒合を期待します。その間、運動は中止となります。

 

並行してリハビリテーションに取り組みます。腰椎分離症を発症する方の特徴 として、腰の周りの関節である股関節(足の付け根)や背中、肩甲骨周りの柔軟性が低下している傾向にあります。そのためリハビリテーションでは、柔軟性の改善を中心に取り組み、その後症状に合わせて、負担の少ない方法での腰周囲の筋力強化、効率の良いスポーツ動作練習などに取り組みます。

 

症状が進行している場合、症状が強く保存療法で効果が認められない場合は手術療法が検討されます。その際は、実績のある医療機関をご紹介いたします。

 
 
 


ぎっくり腰

ぎっくりこし

 

【症状】

物を持ち上げようとした時、腰を捻るなどの動きをした時などに、腰の痛みが急激に起こります。「ぎっくり腰」とは、急に起こった強い腰の痛みの通称で病名や診断名ではありません。

 

【原因・病態】

痛みの原因はさまざまで、椎間板の損傷や腰を支える筋肉やじん帯の捻挫、損傷が多いと考えられます。痛みが腰だけでなくお尻や下肢(太もも〜足先)に起こったり、しびれがある、足に力が入らないといった症状があると別の病気(疾患)の可能性もあります。痛みが続く

場合は整形外科の受診をおすすめします。

 
【治療・対処】

過度の不安や安静は腰痛を長引かせ、再発の原因になると言われています。腰痛があってもできるだけ普段の生活や仕事を続け、安静 は最小限にすることが望ましいとされています。

腰痛の中には重篤な疾患が隠れていることもありますので、一度整形外科を受診することをおすすめします。